【レシピ】メキシコ料理用アンチョチリペースト(調味料)

アメリカに来てから、ぐんと身近に感じるようになったのがメキシコ料理。
特にテックスメックス(Tex-Mex)と呼ばれるアメリカンなメキシコ料理は、もはやアメリカの定番です。必要な食材も入手しやすいし、簡単で美味しい。ということで、我が家の食卓にもちょくちょく登場します。
そして、そんな料理をさらに美味しくする調味料が、乾燥アンチョチリペッパーで作るペースト。これだけでは特別美味しいとは思わないのだけど、隠し味的に料理に使うと、味に深みを出せるのが気に入っています。
アンチョチリペッパーとは?

アンチョチリペッパーは、 メキシコ・ポブラノ 州原産の唐辛子であるポブラノペッパーを成熟させたのち、乾燥したものです。
(メキシコの唐辛子は、乾燥させると名前が変わります。ハラペーニョがチポトレになるのもまた然り。ちなみに、アンチョはスペイン語で「広い/幅広い」の意味)。
アンチョチリペッパーは唐辛子の一種とはいえ、かなりマイルドで、ほとんど辛味を感じません。
割とよく使われる粉末のアンチョチリペッパーは、アメリカの大手スーパーでも普通に買えますが、丸ごと乾燥させたものを買うにはメキシコ系スーパーに行く必要があります。
ただ、私が住む街@カンザス州では、メキシコ系の人たちが多く住む地域にあるKroger系のスーパーやWalmartでも取り扱いがあるので、メキシコに近い州なんかでは案外手に入れやすい食材かも?
材料

- アンチョチリペッパー … 3~4本(42g)
- 玉ねぎ … 100g
- ローマトマト … 1個
- ガーリック … 3~4片
- サラダ油 … 大さじ1くらい
- レッドワインビネガー … 大さじ2
- オレガノ … 小さじ2
- クミンパウダー … 小さじ1
- 塩 … 小さじ2
- お湯 … 適量(補足参照)
補足
★アンチョチリペッパーは、1.5オンス(42g)入りのものを1袋分使用しました。
★玉ねぎは、黄玉ねぎと紫玉ねぎを合わせていますが、1種類だけでも可。
★オレガノはイタリアンオレガノで代用していますが、メキシカンオレガノが手に入るのであれば、そちらをどうぞ。
★お湯はアンチョチリペッパーを浸すのに使います。また、浸した後のお湯を180~200mlほどペーストに入れるので、捨てないでくださいね。
作り方
下準備
保存用の密閉容器を熱湯/煮沸消毒しておく。
STEP 1
フライパンを中火にかけ、アンチョチリペッパーの表面を焼く(油は引きません)。両面ともほんのり赤色になったら、フライパンから取り出す。
STEP 2

小鍋に水(アンチョチリペッパーが浸るだけの分量)を入れて沸騰させる。
沸騰したら火から下ろし、アンチョチリペッパーを浸し、蓋をして30分以上放置する。
このとき、アンチョチリペッパーが浮いてくるようなら小皿などで重しをしてください。
STEP 3

アンチョチリペッパーを浸している間に、玉ねぎとトマトを小さめの角切りに、ガーリックを荒く刻んでおく。
STEP 4

30分以上経過したら、お湯からアンチョチリペッパーを取り出す。ヘタと種を取り除き、適当な大きさに切っておく。
注意:このお湯は後で使うので、捨てないでください。
STEP 5

フライパンを中火にかけてサラダ油を引き、玉ねぎを入れて炒める。
STEP 6

玉ねぎに透明感が出てきたら、トマトとガーリックを入れて炒める。ガーリックの香りがしてきたら、フライパンから取り出す。
STEP 7

フードプロセッサーに、アンチョチリペッパー、炒めた玉ねぎ、トマト、ガーリックを入れて、レッドワインビネガー、オレガノ、クミンパウダー、塩を加えて撹拌する。
この作業はハンドブレンダーでもできます。小型のフードプロセッサーを使う場合は、2回に分けてやると作業がしやすいと思います。
STEP 8

ペースト状になったらアンチョチリペッパーを浸しておいたお湯を180~200mlくらい加えて、なめらかになるまで撹拌する。
この時点ではゆるめでも、冷めると固くなります。
STEP 9

出来上がったペーストを密閉容器に入れ、完全に冷めたら冷蔵庫で保存してください。
(写真では、無料でゲットしたメイソンジャーと漏れ防止の蓋を使用しています)
アンチョチリペーストの使い道

このアンチョチリペーストは、調味料として使います。
例えば、エンチラーダなどのメキシコ料理のソースに入れたり、タコススパイスと合わせてタコスの具を炒めたり、メキシカンなキャセロールの味付けに使ったりと、なかなか重宝します。
トマトと相性が良いので、チリビーンズスープなどのスープやメキシカンなシチュー料理に入れても、味に深みが出て美味しくなりますよ。
具体的にこのペーストを使ったメキシコ(風)料理のレシピも、近いうちにご紹介したいと思います。

アンチョチリペースト[印刷用レシピ]
Equipment
- 小型フードプロセッサーもしくはハンドブレンダー
Ingredients
- アンチョチリペッパー … 3~4本(42g)
- 玉ねぎ … 100g
- ローマトマト … 1個
- ガーリック … 3~4片
- サラダ油 … 大さじ1くらい
- レッドワインビネガー … 大さじ2
- オレガノ … 小さじ2
- クミンパウダー … 小さじ1
- 塩 … 小さじ2
- お湯 … 適量(補足参照)
Instructions
- 下準備:保存用の密閉容器を熱湯/煮沸消毒しておく。
- フライパンを中火にかけ、アンチョチリペッパーの表面を焼く(油は引きません)。両面ともほんのり赤色になったら、フライパンから取り出す。
- 小鍋に水(アンチョチリペッパーが浸るだけの分量)を入れて沸騰させる。沸騰したら火から下ろし、アンチョチリペッパーを浸して蓋をし、30分以上放置する。アンチョチリペッパーが浮いてくるようなら小皿などで重しをしてください。
- アンチョチリペッパーを浸している間に、玉ねぎとトマトを小さめの角切りに、ガーリックを荒く刻んでおく。
- 30分以上経過したら、お湯からアンチョチリペッパーを取り出す。ヘタと種を取り除き、適当な大きさに切っておく。<注意:このお湯は後で使うので、捨てないでください。>
- フライパンを中火にかけてサラダ油を引き、玉ねぎを入れて炒める。
- 玉ねぎに透明感が出てきたら、トマトとガーリックを入れて炒める。ガーリックの香りがしてきたら、フライパンから取り出す。
- フードプロセッサーに、アンチョチリペッパー、炒めた玉ねぎ、トマト、ガーリックを入れて、レッドワインビネガー、オレガノ、クミンパウダー、塩を加えて撹拌する。
- ペースト状になったらアンチョチリペッパーを浸しておいたお湯を180~200mlくらい加えて、なめらかになるまで撹拌する。
- 出来上がったペーストを密閉容器に入れ、完全に冷めたら冷蔵庫で保存してください。
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