【アメリカ】キッチンエイド・スタンドミキサーを買うべき理由2選

キッチンエイドのスタンドミキサーは、間違いなく買ってよかった!と思う家電の1つ。
お菓子作りに便利なのはわりと知られた話ですが、アメリカでの食生活を豊かにしてくれる強い味方でもあります。私がスタンドミキサーをアメリカ在住者におすすめしたい理由は主に2つ。
理由①:パン作りに最適!

私がスタンドミキサーが欲しかった一番の理由は、ずばりパンの生地をこねるため。
アメリカで手に入る市販のパンはまずいし、添加物もてんこ盛り。それならば自分で作ってしまえ~と、忙しい時以外は手作りするように。
手捏ねは時間もかかるし、なかなか大変な作業ですが、スタンドミキサーがあれば、パン作りで一番大変な「こねる」作業をこなしてくれて大助かり。パンをこねるのに必要な「ドウフック」も付属しているから、すぐにパンが作れますよ♪
理由②:アタッチメントでミートグラインダーにできる

キッチンエイドのスタンドミキサーは、別売りでアタッチメントが豊富に用意されています。その中で私が最強だと思うのは、なんといってもミートグラインダー(フードグラインダー)。
挽き肉はスーパーで普通に買えますが、市販の豚ひき肉はどうも脂肪分が少なすぎて、パンチのある餃子が作れない。
そんなわけで、バットやショルダーなどの大きな骨付きの塊肉を買ってきて、自分で挽くようになりました。
そして、主婦的に嬉しいのは節約にもつながること。豚肉で言えばバットやショルダーなどの骨付き塊肉は、底値@カンザス州は$0.99/lb。市販の豚挽き肉だと$3.50/lbくらいなので、かなりお安くなります。

豚肉だけでなく牛肉や鶏肉も挽けるし、なんなら好みの配合で合挽き肉を作ることもできますよ。
ちなみに、このミートグラインダーと併用するソーセージスタッファーも持っていますが、こちらはケーシングが入手しづらいため、意外と使う頻度は少なめ。でもソーセージ作りも楽しいです♪
その他スタンドミキサーが便利な点
個人的にスタンドミキサーを激おすすめする理由は、①パン作り、②挽き肉作りですが、その他の用途にも優れた能力を発揮します。
ワイヤーホップで「泡立てる」

スポンジケーキ、シフォンケーキ、メレンゲ、生クリームを泡立てるのが楽!そして速い!初めてメレンゲを泡立てたときは簡単すぎて、本当に感動しました(笑)。
ハンドミキサーでも代用できる作業だけど、ハンズフリー設計なおかげで、泡立てている間、他の作業ができるのも助かります。
平面ビーターで「こねる」
ハンバーグや餃子など、平面ビーターを使ってこねると手が油脂でべたべたと汚れないし、大量に仕込むのもとても楽。
バターを練る作業も得意だから、クッキーをたくさん作りたいときにも便利です。ワイヤーホップ同様、作業中に手がふさがらないのも◎。
アタッチメント次第で用途が広がる
すでにミートグラインダーとソーセージスタッファーをご紹介しましたが、その他にも、フードプロセッサーやアイスクリームメーカーから、ジューサーやグレインミルなどのマニアック?なものまで、様々なアタッチメントが用意されています。
もし専用の道具を持っていないのなら、アタッチメントを買ってスタンドミキサー1台で代用するのもアリかもしれません。
私は手動のパスタメーカーやスパイラライザーをすでに持っているのでアタッチメントは必要ないけれど、電動で楽々と作業ができるアタッチメントはちょっと羨ましいです。
なお、キッチンエイドのスタンドミキサーには、クラシック、アルチザン、プロフェッショナルなどのモデルがありますが、アタッチメントは全機種に対応しています。
スタンドミキサーのデメリットは?
機能的で便利なイメージのスタンドミキサーですが、デメリットもいくつか存在します。
重い&でかい
とにかく重いし、でかいです。毎日使うものではないですが、いちいち出したりしまったりが面倒なので、基本的にキッチンカウンターに出しっぱなしにしています。場所も取るので、キッチンが狭いと邪魔になるかもしれません。
ただ、好きな色を選べば、キッチンのアクセントにもなるし、かわいくて絵になるので、出しっぱなしスタイルも悪くないです。
また、専用のスライドマットを買ってから、カウンター上で移動させるのも随分、楽になりました♪
ピンがずれてくる

アルチザンの場合、パンなど重い生地を捏ねていると、後ろのヒンジ部分のピンがじわじわと抜けてきます。少しくらいなら問題はありませんが、随時、金槌などで叩いて元に戻す必要があります。
金属製の金槌だと本体を傷つけそうなので、私はラバーハンマーを使っています。
小回りが効かない
スタンドミキサーの容量にもよりますが、仕込みの最小量が多いので、ハンドミキサーのように小回りが効きません。なので、大量のものをこねたり泡立てたりは得意ですが、逆に作りたいものが少量すぎる場合は不向きなイメージです。
例えば、私が使っているアルチザン(5QT)だと、ホイップワイヤーを取り付けるとボウルから少し浮いた形になるのですが、生クリームの場合は1/2カップくらいは入れないと、ホイップワイヤーが生クリームに届かず、うまく泡立てられないです。なので、ウィンナーコーヒー用にちょっとだけ生クリームがほしい時なんかには、全く使えません。
パン生地の場合も然り。小麦粉の量が少なすぎるとうまくこねられません。また多すぎてもダメ。私は普段1回につき食パン1斤分(小麦粉300g)を仕込んでいますが、200g~450gくらいの量であれば問題なくこねられると思います。
▼参考情報:Amazonの日本サイトに出品されているキッチンエイド・アーティザンの商品説明より。
【ステンレスボウル4.8Lの調理できる量の目安】
1.スポンジ系(全卵の量):生地で最大730g、最小110g
2.イタリアンメレンゲ(砂糖4:卵白2:水1):最大540g、最小270g
3.生クリーム(生クリーム:砂糖=10:0.8):最大1100g、最小240g
4.パウンドケーキ(薄力粉使用):生地で最大1110g、最小440g
5.バター使用のパン生地(強力粉使用):生地で最大1040g、最小520g
高価
アメリカでは日本よりもリーズナブルとはいえ、下級モデルでも定価だと300ドル以上はしてしまいます。
なので少しでも安く手に入れたいなら、ブラックフライデーやアフタークリスマスセールなどが狙い目です。私も10年くらい前のアフタークリスマスセールで手に入れた口。いくらで買ったか覚えていないけど、250ドル以下だったと思います。
その他、コストコやサムズクラブなどでも、わりとお安め価格で販売されていた気がするので、会員の方はチェックしてみてくださいね。
お得情報
ちなみに、2023年、アメリカのブラックフライデーセール@Amazonでは、下記のように大幅割引されていました。
- KitchenAid Artisan Mini Plus 3.5-Qt. $379.99 → $229.00
- KitchenAid KSM150PSAQ Artisan Series 5-Qt. $459.99 → $349.99
日本のAmazonでも、フードグラインダー付きのセットがお安くなっていましたよ。
- KitchenAid スタンドミキサー KSM150+フードグラインダー ホワイト 50,800円 → 48,006円
ご参考までに。
***
若干のデメリットはあるとはいえ、アメリカでの食生活を豊かにしてくれることは間違いのないスタンドミキサー。
週1~2回の頻度で10年以上使ってきた中で、唯一問題があったのは、ドウフックのコーティングが剥がれたことくらいで、本体は全く問題なし。少々高価だけど長く使えるものだし、メリットを考えたら買う価値はあると思います。
まだお持ちでないなら、ぜひご検討を~!




















ディスカッション
コメント一覧
初めまして、こんにちは!
アメリカ中西部の田舎で、アメリカ人の夫と二人暮らしの40代後半専業主婦YKMです。
数年前に念願のスタンドミキサーを手に入れたものの、使い方がイマイチよくわからず、キッチン片隅で場所取るだけの邪魔もの扱い。
今日偶然こちらのブログを見つけて、読み終わったところです。
役立つ情報をたくさんを提供してくださり、非常に勉強になりました。ありがとうございました。
YKMさん、こんにちは!
おおお、中西部にお住まいなのですね。しばらく極寒の日々が続いていましたが、そちらは大丈夫でしたか?
スタンドミキサー、うちはパン作りとひき肉作りでとても重宝していて、カウンターに出しっぱなしにしていますが、
意外と大きくて場所を取るというのもよくわかります!ただ、頻繁に使うか使わないかで、印象は変わるかもしれませんね。
個人的にスタンドミキサーが大好きなので、私の記事がお役に立てたのなら嬉しいです。
YKMさんもうまく活用できますように~!
お久しぶりです。
何年も前から欲しかった念願のミキサーを買おうと思いまして、以前こちらで読んだ記事を思い出してやって来ました。
アーティサンとクラッシックの違い、ご存知でしたら教えてください。
主にパンとケーキ用に購入予定です。
お時間ある時にお返事頂ければ幸いです。
アヤコさん、こんにちは~!
おおお、スタンドミキサーの購入を検討されているのですね!仲間が増えるようで、なんだか嬉しいです。
さて、ご質問の件ですが、Artisanのほうが後継モデルで、Classicよりもボウルの容量が大きく(でも本体の大きさ自体は同じだったような?)、パワーも強いです。Classicは使ったことがないで具体的な違いはわからないのですが、性能的にはArtisanのほうがやや上という感じですかね。でも、だからといって、Classicが極端に劣っているという話は聞かないので、用途が(一般的な量の)パンとケーキだったらどちらでもOKだと思いますよ。ただ、多めの量のもの(特に負荷のかかるパン)を作るなら容量が大きい&パワーのあるArtisanのほうが安心かもしれません。
その他、細かいことを言うと、Artisanのボウルには持ち手がついていて、移動させるときとか、泡立てた生クリームとかをヘラですくうときとかに何気に便利です。あとは、付属品としてスプラッシュガードもついてくるけど、洗うのが面倒で私はほぼ使っていません(笑)。
ちなみに、Artisanのほうが色が豊富です。私はオレンジ色が欲しかったので最初からArtisan一択でした。
ざっと書きましたが参考になるかしら?他にわからないことがあったら、また聞いていただければ~。
お気に入りのスタンドミキサーが見つかりますように!