【保存食】セミドライトマトのオリーブオイル漬け

家庭菜園で人気のトマト。我が家でも毎年育てているんですが、今年はチェリートマトがコンスタントに収穫できました。
そのまま食べてももちろん美味しいのだけれど、たくさんあって食べきれないときは、オーブンでセミドライ状態にしてからオイル漬けにしておくと、保存が効いて便利です。
作り方(ざっくりレシピ)

ある程度の時間はかかりますが、作り方自体はとても簡単。
STEP 1
洗ったトマトの水分を拭き、小さなトマトは半分に、大きめのトマトは3~4枚にスライスします。
STEP 2
軽く塩(今回は塩バジルを使用)をふりかけたら、天板にのせます。このとき、半分に切ったミニトマトは、切った面を上にします。
STEP 3
250F/120℃に余熱したオーブンで、1時間~1時間半くらい加熱します。水分が抜けた「セミドライ」になったら、オーブンから取り出して、粗熱を取ります。
STEP 4
煮沸消毒した密閉瓶にセミドライトマトを入れて、トマトがかぶるくらいオリーブオイルを注いだらできあがり!

1週間ほど漬けておくと、トマトがオリーブオイルを吸って柔らかくなります。
知らないと危険?! オイル漬けにする際の注意点
セミドライトマトのオイル漬けは自分でも簡単に作れる反面、ボツリヌス菌の心配があります。
オイル漬けにすれば酸化を防げるし、細菌も繁殖しないよね?なんて思いがちですが、ボツリヌス菌は増殖に空気を必要としない「嫌気性細菌」。オイル漬けにすることで増えてしまう恐れがあります。
ボツリヌス菌が出す毒素こそ100℃で10分間の加熱で不活化できますが、芽胞状態のボツリヌス菌は120℃で4分以上、100℃では6時間加熱しないと死滅しません。中途半端な加熱では、逆に芽胞を活性化させる原因になり、結果として毒素が増えてしまいます(参考文献:食品衛生の窓、恐怖のボツリヌス菌)。
そのため、食中毒対策として気をつけるポイントとしては、
- 保存容器はしっかり煮沸消毒する
- セミドライトマトだけで作る(ガーリックなど弱酸性&非加熱の食品は入れない)
- 必ず冷蔵庫で保存する
とはいえ、基本的に、トマトのような酸性の食品ではボツリヌス菌が繁殖しにくいので、これらの注意点をきちんと守れば鬼に金棒ですね!
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トマトの保存方法として、セミドライトマトのオリーブオイル漬けをご紹介しました。
加熱することで旨味と甘さをぎゅっと凝縮したトマトは、パスタの具やピザのトッピングにぴったりです。オイル漬けすることで長く保存できるので、もしトマトが余っていたらぜひお試しください♪
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