材料2つ・加熱なし!超簡単な黒蜜の作り方
海外にいても、ときどき和風スイーツが食べたくなるもの。
最近ではアメリカの大手スーパーでも日本の食材の取り扱いが少しずつ増えてきたとはいえ、さすがに私の住む地方では黒蜜も、黒蜜の原料である黒糖も手に入りません。
となれば、必要なときには代用品を作るしかないわけで。これまではブラウンシュガーと水を煮詰めて黒蜜もどきを作ったりしていたのですが、意外と手間がかかるのですよね。
もっと簡単に作れないかと、とあるもの2つを混ぜて作ってみたら、これがなかなかどうしての出来栄え!すっかり気に入ってしまいました。
黒蜜作りに必要な材料
とあるもの2つとは、ずばりモラセスとメープルシロップです。
モラセスとは、サトウキビや甜菜から砂糖を精製する際に取り除かれる黒い蜜のことです。糖蜜や廃糖蜜とも呼ばれ、ある程度の糖分も含んでいますが、ミネラルやビタミンが豊富です(最近ではPMS対策にもてはやされてますね)。
メープルシロップは、カエデの木の樹液を濃縮した甘味料です。こちらもミネラルやビタミンが豊富。パンケーキにかけるシロップとしておなじみですね。
なぜ、この2つなのか?
モラセスは黒蜜の原料である黒糖にも含まれており、独特の風味を出すことができるから。ただ、モラセスだけだと粘度が高く、そのままではクセのある味が少し気になります。なので、他のシロップで割って食べやすくします。
メープルシロップを選んだ理由は、すでに液体でモラセスと混ぜやすいのと、比較的、手に入れやすいからです。味や値段を考慮するならコーンシロップでも良さそうですが、体に悪いのと糖質が高いのが気になって選択肢から外しました。
モラセスの選び方
モラセスには、ライト・ダーク・ブラックストラップの3種類があります。
それぞれ蜜糖(廃蜜糖)を煮詰めた回数が違い、ライトは1回、ダークは2回、ブラックストラップは3回煮詰められています。
このうち、モラセスとして一般的でベーキングに適しているのはライトとダーク。黒蜜作りにはライトが使いやすいと思います。ただし、メーカーによってはライトもしくはダークではなく、独自の名称になっている場合があります。
例えば、私が使っているGrandma’s Molassesもオリジナルと表記されていますが、調べてみたらライトモラセスのことでした。
ブラックストラップは、どのメーカーも明記されています。これは、通常のモラセスに比べ、苦みが強く塩分も高いため、黒蜜作りやベーキングには不向きです。
そして、モラセスは、さらにUnsulphuredとSulphuredの2タイプに区別されています。これは二酸化硫黄がモラセスに含まれるかどうかを表しています。
二酸化硫黄は、まだ成熟していない若いサトウキビを、加工できる状態になるまで保存する方法として使われており、それらは精製された砂糖ではなくモラセスに残ります。そのため、Sulphuredタイプのモラセスは化学的な匂いがすると感じる人もいるそう。こちらも避けたほうが良さそうです。
ただ、私の住んでいるエリア(カンザス)のスーパーに限っていえば、ブラックストラップも、Sulphuredタイプも取り扱いがないので、間違って買う心配はないような気がします。逆に、Amazonなどオンラインで買う場合は、選ぶときに注意してみてくださいね!
メープルシロップの選び方
実はメープルシロップにも種類があります。
樹液の採取時期によって、色の濃さや風味が違い、ゴールデン、アンバー、ダーク、ベリーダークの4種類に区別されています。
この4つでは、ゴールデンが一番色が薄く、上品で繊細な味(値段も一番高いです)。逆にベリーダークは最も色が濃くて、風味が豊か。
それぞれに良さがありますが、黒蜜にするならアンバーがそれほどクセもなく使いやすいと思います。
黒蜜の分量&作り方
作り方はとても簡単。
モラセスとメープルシロップを2:1の割合で混ぜるだけ(注:ライトモラセスを使用)。
どちらも液体なので、軽く混ぜるとすぐになじみます。
加熱して煮詰める方法だと、煮詰めすぎると冷めたときに固まることがありますが、モラセスとメープルシロップを混ぜるだけならそんな失敗もありません。本物の黒蜜よりもゆるめかな?とは思います。
私はアンカーホッキングのプチ計量カップを使って少量作ることが多いですが、なんなら計量スプーンを使って使い切れる量を作ることもできます。
なお、私はモラセスの風味が好きなので2:1の割合で作っていますが、初めて作る方や苦手な方は1:1の割合で作ってもよいかもしれません。1:1だと風味がやや弱く、さらっとした感じになります。その辺はお好みで配合を変えてみてくださいね。
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黒蜜の代用品の作り方をご紹介しました。
他にもいろいろと試したけれど、このモラセス+メープルシロップが一番手軽で簡単でした。わらび餅のような和風スイーツにちょっとかけたいな~と思ったときにも、ささっと用意できますよ。ぜひ一度お試しください。
ちなみに、モラセスは常備しておくとブラウンシュガーを作るのにも使えます。別記事にまとめていますので、そちらもあわせてどうぞ!
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