【下ごしらえ】ハッチチリのロースト/皮の剥き方

夏の終わりから初秋にかけて、アメリカのスーパーで山積みになるハッチチリ。この時期にしか出回らないので、私も見かけると思わず買ってしまいます。
唐辛子の一種ではありますが、比較的マイルドで、独特の風味がまた美味しいのですよね。生でも食べられますが、他のペッパーよりも皮が厚めなので、ローストして皮を剥くのが一般的。
レシピと呼ぶほどではないけれど、この記事ではハッチチリのロースト/皮の剥き方をご紹介します。よかったら参考にしてみてくださいね!
ハッチチリとは?
ハッチチリは、ニューメキシコ州のハッチ(Hatch)で栽培されている青唐辛子の総称です。
ハッチチリと呼ばれるものには、ビックジム・チリペッパーなど、いくつか種類がありますが、スーパーなどでは、ひとくくりにハッチチリ(またはハッチグリーンチリ)として売られています。
長さは10~15cmくらい。形はちょっといびつで、先細になっていくピーマンのような感じ。
外見が似ているペッパーに、アナハイムチリ(またはカリフォルニアチリ)がありますが、実はハッチチリと同種類です。
ハッチチリの種をカリフォルニア州アナハイムに持ち込み、そこで育ててみたら、土壌や気候の違いから、風味や辛さが違うものになったそうです。いつか食べ比べしてみたい!
旬は8月から9月。この期間しか手に入らないので、ここぞとばかりに箱買いする人も。
本場ニューメキシコ州ハッチでは、毎年レイバーデーにHatch Chili Festivalが行われる他、アメリカ各地のスーパーなどで特売コーナーが出来たり、ハッチチリを使った限定版スナック菓子が販売されたりと、アメリカではちょっとした風物詩になっています。
ハッチチリの辛さ
唐辛子の一種ではありますが、辛い物好きとしては、そんなに辛くない印象です。
スコヴィル値(辛さを測る単位/SHU)でいうと、ハッチチリは1,000~8,000SHU。ハラペーニョが2,500~8,000SHUなので、大体同じくらいですね。
お店によっては、ホット・ミディアム・マイルドの3種類もしくはエクストラホットを入れた4種類から選べますが、1種類しか扱ってない場合も。
売り場に1種類しか置いていない場合は辛さがわからないことが多いんですが、多分、マイルドかミディアムかな?
ハッチチリの食べ方
独特の風味が楽しめるハッチチリは、エンチラーダやチリシチュー、サルサなどのメキシコ料理にぴったり。チリビーンズに入れても美味しいです。
皮ごと食べることもできますが、皮が厚いのでローストして皮を剥いてから料理に使うのが一般的。また、ローストすることで風味も良くなるという特典も。
気の利いたスーパーや園芸店などでは、外にドラム缶サイズの大きなロースターを置いて、直火でローストしたものを販売していたりしますが、自分でもオーブンやオーブントースターを使って簡単にローストできます。
皮の剥き方(ロースト)
STEP 1
きれいに洗ったハッチチリのヘタを落として、縦半分に切り、種とわたを取る。
(うちはオット共々、辛いもの好きなので、種とわたをつけたままにしています)
STEP 2

切った面を下にしてトレイに置き、表面にオリーブオイルを塗る。
*ローストする量が少ないので半分に切っていますが、丸ごとローストすることもできます。その場合は、加熱時間を長くして、途中で何度か転がして全面をこんがりさせてください。
STEP 3
予熱したオーブントースターで表面がこんがりするまで焼く(8分くらい)。
そこまで真っ黒にしなくても、茶色くなればOKです。
*オーブンを使用する場合は、425F/220℃で予熱してください。
STEP 4

ハッチチリをオーブントースターから取り出し、熱いうちに容器などに入れ、ラップまたは蓋をして、15分間ほど蒸らす。
手頃な大きさの容器がなければ、ジップロックやビニール袋で代用可能。
STEP 5

ハッチチリがある程度冷めたら、皮を剥く。
しっかり蒸らすと、皮がするすると剥けて楽しいです。

皮を全部剥いたら、下ごしらえは完了!
* * * * *

今回はローストしたハッチチリが3本と少量だったので、ソースに加工しました。
作り方に興味がある方は、下記のリンクからどうぞ!
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