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シナモンに鉛混入?! 米国で最も安全な製品はこれ!

2024年9月にコンシューマー・レポートが発表したシナモンに関する調査記事が話題になっています。

アメリカで販売されている36銘柄のシナモンを調査したところ、そのうちの12銘柄から高濃度の鉛が検出されたとのこと。

残りの24銘柄に関しても多かれ少なかれ鉛が検出されていて、びっくり!そもそもシナモンに鉛が含まれている可能性を考えたことがなかった!(汗)。

とはいえ、シナモンはベーキングの季節には欠かせないスパイス。毎日食べるほど好きではないけれど、完全に排除するのは難しいわけで。アップルパイはやっぱりシナモンを効かせたい。

というわけで、コンシューマー・レポートの記事を参考にして、鉛の含有量が最も少ない、最も安全な製品を購入することにしました。

この記事では、コンシューマー・レポートの信頼性に触れつつ、現時点でおすすめのシナモン製品をご紹介します。

コンシューマー・レポートの信頼性

今回参考にしたコンシューマー・レポート(Consumer Reports)は、消費者向けの非営利団体が発行するアメリカの消費者情報誌です。

製品やサービスに対して独自のテストを行い、レビューや評価を提供していますが、すごいのは公平性を確保するために、スポンサーなし(雑誌に広告は入れない)という姿勢を貫いていること。つまり、各製品やサービスに対するテストはすべて自費で行われています。

また、テスト方法や基準なども公開していて、評価の根拠も明確です。

そのため、アメリカでは消費者から高い信頼を得ていて、家電なり車なり、何かを購入するときに参考にする人がとても多いです。

ちなみに、Wikipediaによると、その発行部数は毎月約400万部。定期購読者は雑誌とウェブ版の合計で約700万部。

コンシューマー・レポートの評価次第で製品やサービスの売上に影響が出ることもあり、業界からも一目置かれている存在です。

鉛の含有量が最も少ない粉末シナモンは?

そんな信頼性の高いコンシューマー・レポートが、今回テストしたのは粉末シナモン(一部、五香粉)です。

調査対象になったのは、コネチカット州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、オンラインショップの17店舗で購入された36銘柄。

各シナモン製品はそれぞれ鉛の含有量に応じて「Don’t use」「Okay to use」「Best to use」のカテゴリーに分けられています。

そのうち鉛の含有量が少ない「Best to use」に選ばれたのは、次の6銘柄。

  • 365 Whole Foods Market Ground Cinnamon
  • 365 Whole Foods Market Organic Ground Cinnamon
  • Loisa Organic Cinnamon
  • Morton & Bassett San Francisco Organic Ground Cinnamon
  • Sadaf Cinnamon Powder 
  • Sadaf Seven Spice Blend

そして、その中で最も鉛の含有量が少なかったのは、Whole Foodsのプライベートブランド・365 Whole Foods Market オーガニック粉末シナモン

鉛の含有量は0.02ppm。これは1日小さじ16まで使用可能なレベルだそうです。

数値こそゼロではないものの、アメリカで唯一、スパイス中の重金属を規制しているNY州ではリコール基準を1ppmとしていることから、0.02ppmがごくごく微量であることがわかります。

そもそもシナモンを大量に摂取することはあまりないから、そんなに心配することもないかな。と、個人的には安心しました。

ちなみに、Whole Foodsの365 Whole Foods Market 粉末シナモン(写真右:オーガニックではないもの)も「Best to use」のカテゴリーに入っていますが、0.12ppmという結果になっています。

なぜか値段はほとんど変わらなかったし、鉛の含有量を見ても、買うならオーガニック一択です。パッケージが似てるのでお間違えなきよう。

使用不可!鉛の含有量が最も多い粉末シナモン

今回のテストで、使用不可とされた「Don’t use」カテゴリーのシナモンは、以下の12銘柄。

  • Badia cinnamon powder
  • BaiLiFeng five spice powder
  • Bowl & Basket ground cinnamon
  • Deep cinnamon Powder
  • EGN cinnamon powder
  • Mimi’s Products ground cinnamon
  • Paras cinnamon powder
  • Rani Brand ground cinnamon
  • Spicy King five spices powder
  • Three Rivers cinnamon stick powder
  • Yu Yee Brand five spice powder
  • Zara Foods cinnamon powder

これらの製品の鉛の含有量は1.02ppm~3.52ppm。

個人的に馴染のないメーカーばかりですが、念のため、お持ちのシナモンが該当しないかチェックしてみてください。

NY州ではリコールすべき数値(1ppm)に引っかかっているのでスーパーで見かけることはなさそうですが、それ以外の州では販売されている可能性が高いので要注意です(EGNとParasは市場から撤去すると表明済み)。

なお、コンシューマー・レポートの調査とは別に、直近では2024年3月にFDAが高濃度(2.03ppm~3.40ppm)の鉛が検出された以下の6銘柄のシナモンに対し自主回収を勧告しています(MTCI社以外の5社がリコール済み)。

  • La Fiesta(La Fiesta Food Products)
  • Marcum(Moran Foods, LLC)
  • MK(MTCI)
  • Swad(Raja Foods LLC)
  • Supreme Tradition(Greenbriar International, Inc.)
  • El Chilar(El Chilar)

FDAは消費者に対しては廃棄するよう呼びかけていますので、心当たりのある方は、FDAのリコール勧告リスト(写真付き)もあわせて確認してみてくださいね。

使用に注意が必要なシナモンは?

「Okay to use」カテゴリーは、鉛の含有量が0.23ppm~0.87ppm。

1日あたりの使用可能量は小さじ1/4~1。使ってもいいけど、そこそこ鉛の含有量が多いから使用量は控えてね、というカテゴリーなので、使用には注意が必要です。

このカテゴリーに含まれているのは、次の18銘柄。

  • Abido Spices 7 mixes
  • Good & Gather ground cinnamon(Target
  • Great Value ground cinnamon(Walmart
  • Happy Belly ground cinnamon(Amazon
  • Kirkland Signature organic Saigon cinnamon(Costco
  • McCormick cinnamon
  • Morton Bassett San Francisco ground cinnamon
  • Natural Plus Green five spices powder
  • Penzeys Ceylon cinnamon
  • Penzeys ground cinnamon
  • Penzeys Vietnamese Cinnamon
  • Shan garam masala powder
  • Simply Organic cinnamon
  • The Spice Lab organic ground cinnamon
  • Swad garman masala powder
  • Trader Joe’s organic ground cinnamon
  • Wei-Chuan five spice powder
  • Ziyad Brand premium seven spice blend

リストを見てびっくりしたのは、よく見かける大手メーカーや名の知れたスーパーのプライベートブランドが多数含まれていたこと。というか、過去に使ったことがありましたよ・・・。

使用量を守れば使っても良いと言われても、実際にどれだけ鉛が含まれているのかを知ったら、ちょっと怖くなりますね。

*****

コンシューマー・レポートで最も鉛の含有量が少ないと評価されたシナモンをご紹介しました。

微量でも鉛が含まれているとはいえ、シナモンを毎日大量に接種することはないなら、健康被害のリスクはかなり低いと思われますが、鉛は一度体内に入ると排出されにくい有害な物質。

長期間にわたって少量でも鉛を摂取し続けると、それが体内に蓄積して、健康鉛中毒を引き起こすリスクも高まります。なので、使用量うんぬんよりも、普段から気をつけてリスクのある食品はできるだけ排除していきたいですね。

私も念の為、キッチンにあったシナモン(コンシューマー・レポートでテストされなかった製品)はすべて廃棄して、Whole Foodsのオーガニックシナモンに乗り換えたところです。

なお、ソース元であるコンシューマー・レポートの記事には、調査された36銘柄の製品が鉛含有量とともに写真付きでわかりやすく紹介されています。よかったらそちらもご一読ください。

この記事がシナモン選びの参考になれば幸いです。


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