【英語】食品ラベル(栄養成分表)の読み方

アメリカの食品には、必ずパッケージに記載されている栄養成分表(Nutrition Facts)。ちょっとややこしいけれど、意外に簡単。読み方を理解しておくと、商品を選ぶ時にも役立ちます。
食品ラベルの概要

栄養成分表(Nutrition Facts)は、次の4つのエリアに分類されます。
手元にあるマカロニ&チーズの成分表を例にして、説明していきますね。
1食分に関する情報

Serving sizeは、1食分にあたる分量をさします。この分量は商品によって違います。また、標準的な人が通常1食で食べる量が目安として記されているだけで、推奨されている摂取量ではありません。
上記ラベルの場合は、2.5オンス/70gが1食分になります。
オンス/g表記以外にも、マカロニ&チーズの場合は「約1カップ分作れます」(Makes about 1 cup)の記載も。

クッキーやチップスなど、数えられるものの場合は、○個分(○Pieces/Cookies/Chips)と併記されていることもあります。
Servings per Containerは、1箱/1袋当たり何食分にあたるかを指します。
上記ラベルの場合は、約2食分(70g x 2)。数字の前に"About"(約)がついているので、きっちり2食分ではないのがアメリカらしいですね。
カロリー

カロリー(Calories)は1食(Serving Size)当たりの表記になっており、商品によっては、カロリーの上にAmount Per Serving(1食当たりの栄養成分量)と記載があります。
1箱/袋あたりのカロリーは、記載カロリー x Serving per Containerで計算可能。Serving per Containerが “1" の場合は、記載カロリーがそのまま1箱/袋あたりのカロリーになります。
お菓子など、調理せずにそのまま食べるものは1つしか記載されていませんが、例にしたマカロニ&チーズの場合は未調理と調理した場合のカロリーが2つ記載されています(その他シリアルなども、そのまま食べる場合と牛乳を入れる場合のカロリーが記載されています)。
なお、調理した場合のカロリーは、パッケージ記載の作り方に従って、必要な材料(バターや牛乳)を加えて作ったときのカロリーになります。
各栄養素の分量

食品に含まれている主要な栄養素とその量が記載されています。
商品によって、微妙に違う場合もありますが、基本的には以下の項目が含まれています。
- Total Fat = 脂質
- Saturated Fat = 飽和脂肪酸
- Trans Fat = トランス脂肪酸
- Cholesterol = コレステロール
- Sodium = ナトリウム
- Total Carbohydrate = 炭水化物
- Dietary Fiber = 食物繊維
- Total Sugars = 糖類
- Added Sugars = 添加糖類
- Protein = たんぱく質
- Vitamin A/D/C = ビタミンA/D/C
- Calcium = カルシウム
- Iron = 鉄分
- Potassium = カリウム
頭に “Total" がつく脂質や炭水化物には、その下に(1段下がって)記載される栄養素も含まれます。マカロニ&チーズの例で言うと、総脂質は3gで、そのうち1.5gは飽和脂肪酸ということがわかります。
1日摂取量比率(%DV)

%DVは、Percent Daily Valueの略で、1日摂取量比率のことです。
つまり、各栄養素の1日の目標摂取量に対して、その製品の1食(Serving Size)でどれだけ摂取できるかを%で表したものになります。
例えば、”Total Fat 4%”と記載されているのであれば、1食で1日の目標脂質摂取量の4%が摂れることになります。
この比率は2000カロリー(1日の摂取カロリー)をベースに計算されており、各栄養素のベース(100%DVにあたる分量)は以下の通りです。
- Saturated Fat = 飽和脂肪酸・・・20g
- Sodium = ナトリウム・・・2300mg
- Dietary Fiber = 食物繊維・・・28g
- Added Sugars = 添加糖類・・・50g
- Vitamin D = ビタミンD・・・20mcg
- Calcium = カルシウム・・・1300mg
- Iron = 鉄分・・・18mg
- Potassium = カリウム・・・4700mg
製品の原材料

成分表の欄外には原材料名(Ingredients)も記載されています。含有量の多いもの順に並んでおり、含有率2%以下(Contains less than 2%)の添加物などもここで確認できます。
また、その下に続くContains:は、その製品に含まれているアレルゲン食品(食物アレルギーの原因となる食品)のこと。小麦粉、牛乳、ナッツ類など、アレルギーがある方はここをチェックしてくださいね。
ちなみに、同じ工場内でアレルゲン食品が扱われている場合は、アレルギー物質が微量混入する可能性があるため、"May Contain…"や"Produced in a facility that processes…"などの注意文が書かれていることもあります。
「糖質」の計算方法
糖質制限のために糖質を気にしている方も多いと思いますが、アメリカの成分表にあるSugarsは「糖類」であって、イコール「糖質」ではありません。
分量が書かれていないStarch(でんぷん質)も糖質にあたりますので、糖質を計算するには、Total CarbohydrateからDietary Fiberを引いてください。
マカロニ&チーズ(未調理)の場合だと、49g – 3g = 46gが糖質になります。ちょっと面倒ではありますが、糖質が気になる方は計算してみてくださいね。
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