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【米国】PayPalデビットカードで食費を5%節約!

2025-10-10

物価上昇が続くアメリカ。食料品も値上げ続きで、以前と比べると本当に高くなったなぁと感じます。

少しでも節約したいけど、食費を切り詰めるのはなかなか難しい・・・。そんなふうに思っている方におすすめなのが、PayPalデビットカードです。

特定のカテゴリーで5%のキャッシュバックを受けられる特典があり、グローサリー(食料品)を指定すれば、自然に食費の節約ができてしまいます。

この記事では、そんな米国在住者の節約に役立つPayPalデビットカードのメリットやデメリット、使い方をご紹介します。

そもそもPayPalとは?

PayPalは、オンライン上で送金、支払い、受け取りを仲介してくれるデジタル決済サービスです。

決済管理サービスのchargeflowによると、世界200カ国以上で利用されており、2024年末時点で4.35億のアクティブアカウントが存在するそう。アメリカでも、すでにオンラインショッピングにおける一般的な支払い方法として定着しています。

仕組みはシンプルで、ユーザーが事前に個人情報や銀行口座、クレジットカード/デビットカードを登録しておけば、支払い時にPayPalが仲介して決済を完了してくれます。オンラインショップ側にカード情報が伝わらないので、セキュリティ面でも安心です。

また、送金や受け取りも、相手のメールアドレスや電話番号だけで簡単に行うことできます。

PayPalデビットカードとは?

少しややこしいのですが、PayPalにはオンライン決済や送金・受け取りができる通常アカウントの他に、残高を保持できるPayPalバランスアカウントがあります。

PayPalは銀行ではなくマネーサービス事業者(Money Services Business)に分類されるため、アメリカの金融規制によりユーザーの残高を直接預かることができません。そのため、通常のPayPalアカウントで受け取った送金はPayPalアカウント内に保持しておけず、銀行口座に速やかに移す必要があります。

この不便さを解消するために登場したのがPayPalバランスアカウントです。

このアカウントはBancorp Bankという銀行が資金を管理しているため、PayPal内に残高を保持することができるようになりました。

そして、PayPalバランスアカウントの残高を、そのままオンライン決済や店舗に使えるようにしたのがPayPalデビットカードです。

PayPalデビットカードには、バーチャル(モバイルアプリ)と実物カードの2種類があり、いずれもMastercardと提携している全世界の加盟店で利用可能です。

参照資料:PayPalデビットカード利用規約(英語)

PayPalデビットカードのメリットは?

特定カテゴリーで5%キャッシュバック

PayPalデビットカードの最大の特典は、特定カテゴリーでの買い物に対し、5%分が還元されること。480

特定カテゴリーは選択制で、次の5つから選べます。倹約主婦としては、グローサリー(食料品)があるのが嬉しい!

  • 衣料品(Apparel)
  • ガソリン/EV充電(Fuel)
  • グローサリー(Groceries)
  • レストラン(Restaurant)
  • ライドシェア/公共交通(Rideshare & Public Transit)

このカテゴリーは毎月設定する必要があり、翌月も同じカテゴリーを選んでも良いし、別のカテゴリーに変更することもできます。

なお、キャッシュバック上限は、各月$50(利用金額$1000/月)までとなっています。

特定カテゴリー「グローサリー」の対象が広い

個人的に、5%還元の特定カテゴリーでおすすめなのは、やっぱりグローサリー。

主にスーパーやオンラインの食料品店が対象となりますが、PayPalデビットカードがすごいのは、Walmartのような大型ディスカウントストアもグローサリーとして扱われるところ。

つまり、Walmartで買い物をするなら、食料品以外の電化製品やキッチン雑貨といったものも、すべて5%還元対象に!(筆者確認済み)。

ちなみに、コミュニティ掲示板のRedditでは、Costco、Sam’s Club、Targetもグローサリー扱いになったとの報告もありました。

あらゆる商品が揃う大型店でもキャッシュバックを受けられるのなら、日々の買い物でさらに節約できそうですね!

年会費・維持費が無料

PayPalアカウント/バランスアカウントの開設も、PayPalデビッドカードの申し込みも無料で行えます。

また、PayPalバランスアカウントは、ミニマムバランス(最低限アカウントに入れておくべき残高金額)が設けられておらず、口座維持手数料も無料です。

MoneyPass ATMで引き出し可能

実物のPayPalデビットカードを使って、ATMでPayPalバラウンスアカウントの残高を引き出すことができます。

MoneyPassネットワークのATMなら無料ですが、それ以外のATMでは$2.50の手数料がかかりますのでご注意ください(1日の上限は$400まで)。


Paypalデビットカードのデメリット

アメリカ在住者のみ対象

もちろん、Paypalデビットカードにもデメリットがあります。

まず、この記事で紹介しているPayPalデビットカードは、アメリカ在住者限定のサービスで、国外在住の方は利用できません(他国で発行されるPayPalデビットカードは、国ごとに仕組みや発行条件が異なります)。

また、PayPalデビットカードの発行に必要なPaypalバランスアカウントの申し込みにはSSN(社会保障番号)やアメリカの住所が必須。利用にはアメリカの銀行口座または銀行のデビットカードとの連携も必要になります。

ただし、クレジットカードではありませんので、クレジットチェック(信用調査)は行われません。そのため、アメリカに来たばかりでクレジットヒストリーがまだない方でも申込みが可能です。

事前に入金しておく必要がある

通常のデビットカードと同様、利用時に即時決済されるため、購入金額以上の残高がPaypalバランスアカウントに入っている必要があります。

なんらかの理由でクレジットカードのように後払いのほうが便利だと思うのであれば、PayPalデビットカードは使いにくいと感じるかもしれません。

入金方法によっては手数料がかかる

PayPalバランスアカウントへの入金にはいくつかの方法がありますが、無料でできる方法と手数料がかかる方法があります。

例えば、Kroger系スーパーやWalmartなどの提携実店舗で現金入金を行うと最大$3.95の手数料がかかってしまいます。やむを得ない場合はしょうがないですが、どうせなら手数料は避けたいもの。

一方、あらかじめリンクしておいた銀行のデビットカードを使えば、無料で即時入金することが可能です(銀行口座からも入金できますが、処理に3~5日間かかるので、スピードを重視するなら銀行デビットカードでの入金がおすすめ)。

また、PayPalには、PayPal Savingsアカウントという預金専用のアカウントも別にあり、こちらに資金を用意しておくのも便利です。PayPalバランスアカウントとの間で自由に資金を移動させることができ、利息もつきます(2025年10月6日時点で年間利回り3.80%)ので、個人的にはPayPal Savingsアカウントとの併用が気に入っています。

補足:PayPal Savingsは、Synchrony Bankにより提供されており、預金はFDIC保険で$250,000まで保護されます。口座維持手数料やミニマムバランス(最低残高)の設定はありませんが、残高が0の状態が60日以上続くと自動的にクローズされてしまいますのでご注意ください(その他、詳細はSynchrony BankによるPayPal Savings利用規約で確認できます)。

PayPalデビットカードを申し込むには?

申し込みの流れとしては、(お持ちでなければ)通常のPayPalアカウント開設 → PayPalバランスアカウントを有効化 → PayPalデビットカードの申し込み → 実物デビットカードをリクエスト、という手順になります。

PayPalデビットカードを申請すると、すぐにオンライン専用のバーチャルカード(カード番号等)が発行されます。オンラインショッピングでの利用はもちろん、Apple PayやGoogle Payに追加しておけば、スマホを使って実店舗(非接触決済対応店舗)で支払いができるようになります。

実物のデビットカードが欲しい方は、別途申し込んでください(あると便利です)。PayPalウェブサイトまたはアプリからボタンをクリックするだけで簡単に行えます。カードは申し込み日から7日~10日で郵送されます。

PayPalアカウントを新規開設される方へ

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5%還元カテゴリーの設定方法

5%還元のカテゴリーは、PayPalのアプリから簡単に選ぶことができます。

PayPalバランスアカウントの残高が表示されている下に ”Time to choose a 5% category"という案内が出るので、そこをタップして好きなカテゴリーを選択し、”Next” ボタンを押せば設定完了です。

PayPalバランスアカウントに残金がなければこの表示が出ませんので、入金してから再度試してください。

また、この設定は毎月リセットされますので、毎月カテゴリーを選び直す必要があります。設定する前に買い物した場合は、キャッシュバックを受けられないため、忘れないようにしたいですね。

5%還元分を受け取るには?

5%還元された金額は、PayPal Rewardポイントとして付与され、取引が完了した後(通常は1~14日以内、最大90日以内)に確定します。

確定したポイントは、ウェブサイトはHomeから、アプリはAccountから確認できます。

1ポイント=$0.01で換算でき、Redeemボタンをクリックするだけで、自分の好きなタイミングで引き出すことができます。

完全に現金として受け取るためには、一旦、PayPalバランスアカウントに移してから連携させた銀行口座または銀行のデビットカードに送金という形になります。でも、引き続き、PayPalデビットカードで買い物をする予定なら、PayPalバランスアカウント(もしくはSavingsアカウント)に移しておくだけでOK。

また、その他のオプションとして、ポイントをオンラインストアの精算時に使用したり、寄付することもできます。

なお、PayPalバランスアカウントやSavingsアカウントに資金を移動させる場合は、最長で24時間かかります(実際は数分で処理されることも多いです)。

PayPal Rewardポイントの有効期限に注意!

PayPalデビットカードの特定カテゴリーで5%キャッシュバックを受けられるのはかなりお得ですが、注意点が1つ。

還元分は一旦PayPal Rewardポイントに換算されますが、これには1年間の有効期限があります。

この1年間は「最後の活動日」からカウントされます。定期的にPayPalを利用していれば有効期限がその都度更新されますので、特に心配しなくても大丈夫!

念の為、ポイントを維持するための条件を記載しておきますので、ご一読ください(PayPal Rewardポイントに関する利用規約はこちらで確認できます)。

PayPal Rewardポイントを維持するための条件

  1. 連続する365日間の期間内に、PayPalアカウントを使用して少なくとも10ポイントを獲得する
  2. 連続する365日間の期間内に、少なくとも3件の対象となるPayPalアカウント取引を完了する

対象となるPayPalアカウント取引

  • PayPal アカウントを使用した PayPal Checkout取引の完了
  • 送金機能(Send Money)を使用した送金または受取
  • PayPal 残高への入金、または PayPal 残高からリンク済み銀行口座やデビットカードへの送金
  • PayPal Savings アカウントへの入金
  • PayPal デビットカードでの購入

結論:PayPalデビットカードはアメリカ在住者におすすめ!

PayPalデビットカードをご紹介しました。

事前に入金しておくという手間はありますが、5つの特定カテゴリーでの買い物が5%キャッシュバックという特典は、本当にお得だと思います。

特にグローサリー(食料品や日用品)は、誰にとっても日々の暮らしでお金を使う分野。昨今のインフレで物価が上がっている今だからこそ、PayPalデビットカードを上手に活用して、賢く節約していきたいですね。

まだ使ったことのない方、この機会にぜひチェックしてみてください!