【アメリカ】計量に役立つ道具と知識

なぜだかわからないけれど、頑なにメートル法との統一を拒み、いまだにヤードポンド法を使うアメリカ。
おかげでアメリカのレシピを試そうにも、計量道具が日本のものとは規格が違ったり、レシピも体積による計量方法を採用していたりで、最初は戸惑うこともたくさん!
そんなわけで、アメリカのレシピに挑戦する前に揃えておくと良い基本の計量道具と、知っておくと役立つ情報をまとめてみました。
基本の計量道具
材料を測るのに必要な道具は、計量カップ、計量スプーン、キッチンスケールの3点。アメリカの規格に合わせたものを揃えておくと、アメリカのレシピを試す時に間違いがありません。
計量カップ(Measuring Cup)
アメリカと日本のレシピの1番の違いは、その「計量方法」にあります。
材料の分量が重量(グラム単位)で表記される日本とは異なり、アメリカでは体積(計量カップや計量スプーン)で書かれているのが一般的。粉類や液体はもちろん、野菜なども「角切りした玉ねぎを1カップ」などと表記されます。余計わかりにくいと思うのは私だけ?
なんでもかんでも計量カップで測るお国柄だけあり、1カップ、1/2カップ、1/3カップ、1/4カップの4個セットや、それより細かく計量できる8個セットなんて製品もあります。必要な分量ですりきり計量できるので、計量カップをよく使う方には必需品かもしれません。
ただ、私はアメリカのレシピでお菓子やパンを作る時には重量に換算してレシピを書き換えるので、うちにある計量カップは1カップサイズと2カップサイズ(ハンドブレンダーの付属品)の2個のみ。個人的にはカップで計量する機会が少ないので、特に困ることもないです。
なお、日本規格の1カップは200mlですが、アメリカ規格の1カップは240mlなので、ご注意くださいね(詳しくは別記事「結局、アメリカの計量カップは何mlなのか?」をどうぞ)。
計量スプーン(Measuring Spoon)

計量スプーンに関しては、日本規格のものがそのまま使えます。
厳密に言うと、アメリカ規格の計量スプーンは大さじ=14.79ml、小さじ4.93mlと日本のよりもやや小さめ。
誤差が気になるなら、Googleで「Tablespoon ml」と検索するとトップに表示されるコンバーターで計算してもいいと思いますが、計量スプーンで測るくらいの分量だったら大勢に影響はないかと。
また、アメリカの食品ラベル(栄養成分表)でも、分量が計量スプーン表記の場合は、大さじ=15ml、小さじ=5mlで計算されています(参考文献)。
大さじと小さじの2本があれば事足りますが、大さじ1/2、小さじ1/2、1/4、1/8も含めた6本セットのがあると、すばやく計量できて何気に便利ですよ。
なお、英語では、大さじ=Tablespoon=Tbsp、小さじ=Teaspoon=Tspと表記されます。TbspとTspの字面が似ているのでご注意を。私も時折、読み間違えて失敗しております(苦笑)。
キッチンスケール(Kitchen Scale)

海外に住んでいても日本のレシピで料理やお菓子を作るなら、キッチンスケールは必需品。
そして、体積表記のレシピを重量に換算するためにも必要です。料理はともかく、お菓子系は換算しておいたほうが後で微調整しやすいので、私的にはマストアイテムです。
もし、これから新たに買うならg/mlとオンス/ポンドの表示切り替えができ、高精度を謳っている製品がおすすめ。
私が現在使っているものは、Amazonで買ったジェネリックブランド製品なんですが、表示切り替えには対応していますが、1g単位でしか測れないのが難。測るものが軽すぎるといつまでたっても0gと表示されたり、測り直すと数gの誤差が出たり・・・と、あまり精度が高くないので、買い替えを検討中です。
ちなみに、オンス/ポンド表示機能に関しては、料理ではほとんど使いませんが、国際郵便小包を送る際に重さを確認するのに使えて重宝しています。
▼写真のキッチンスケールが壊れてしまったので、現在はこちらの記事でも紹介した0.1g単位で測れるEtekcityのキッチンスケールを愛用中。
アメリカならでは?な測り方(英語表記)
アメリカのレシピに出てくる英語の表現で、最初に目にした時に「?」となったのはブラウンシュガーとバターの測り方。どちらも知っておいて損はないと思います。
ブラウンシュガー
アメリカの焼き菓子でもよく使われるブラウンシュガー。当然これもレシピの分量はカップ表記されているわけですが、計量カップにふんわり入れるのとぎゅっと詰めて入れる場合では量が大きく異なってきます。
そのため、ブラウンシュガーの場合は “Packed"(=計量カップに入れて指やスプーンなどでしっかり詰めた状態)と記載されているのですが、レシピによっては"Lightly Packed"とか、"Firmly Packed" とか書かれていて、なかなかややこしい・・・。
どのレシピでも正確な数値で表記されていないので、どうしたものか?と思っていたら、Food52のこちらの記事に、グラム表記に換算した場合の数値がありました♪
- Packed・・・200g
- Lightly Packed・・・185g
- Firmly Packed(ライトブラウンシュガー)・・・216g
- Firmly Packed(ダークブラウンシュガー)・・・ 240g
他サイトでは “Packed" が220gと紹介されていたりとまちまちだったりしますが、目安にはなりますね!
余談になりますが、お菓子の場合は、アメリカのレシピ通りに砂糖を入れると激甘になってしまうので、私は初めてのレシピでも最初からがっつり砂糖を減らします。激甘の洗礼を受けてみたい!という方はぜひレシピ通りにどうぞ(笑)。
バター

アメリカのバターは、高級バターを除けば、1ポンド単位で売られているのが一般的。箱の中にはスティック状に個別包装されたバターが4本入っています。
そのため、レシピではバターの分量はカップ表記と並んで “1 stick of butter" というような表現もよく使われてます。
レシピによってバターの分量表記が違うのがややこしいのですが、スティック1本 = 1/4ポンド = 4オンス/113g = 1/2カップ = 大さじ8はすべて同じです。

なお、各スティックの包みには、ご丁寧に計量用の目盛りが付いてなにげに便利。きっちり測るには不向きですが、料理にさっと使いたいときに大体の量がわかるので助かっていますよ。
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アメリカのレシピで料理するときに役立つ計量道具や、ブラウンシュガー&バターの計量表現をご紹介しました。この記事がご参考になれば幸いです。
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