結局、アメリカの計量カップは何mlなのか?

アメリカと日本の計量カップの容量が違うというのは、割に知られた話。
でも、レシピやブログ記事によっては、1カップ=235mlとなっていることもあれば、240mlだとか250mlで換算されている場合もある。一体、どれが正解なのか。気になったので、ちょっと調べてみました。
アメリカ規格の正確な容量
アメリカ規格の計量カップの容量は、ずばり、
1カップ=236.588 ml
レシピによって、235mlになっていたり、240mlになっていたりするのは、どうもこの中途半端な容量に原因があるようです。四捨五入すれば240mlだけど、正確な数字を見ると、235mlのほうが誤差が少ないですね。
では、235mlと240mlでは、どちらが正しいのか?
FDAの見解
アメリカの食品関係はすべてFDA(米国食品医療局)の管轄にありまして。食料品のパッケージには栄養成分表示をつけることが義務付けられています。
そんなFDAが、量を計量カップで表示する場合には、容量はコレで換算するように、と言っている数字(参考文献/英語。22ページに記載あり)は
1カップ=240 ml
というわけで、1カップ=240mlが一般的であるようです。
250mlは間違い?
では、250mlという数字はどこから出てきたのか。
実は、これ、オーストラリアやニュージーランドで使われている計量カップの容量なんです。なので、アメリカ規格としては間違いだけれども、オーストラリア規格では正しいという、なんともややこしい話に。
ちなみに、ネット上ではイギリスもカナダも250mlという情報が散見されますが、正しくはイギリスは284.13mlで、カナダは227.30ml。日本は200ml(お米用は180ml)だし、国によって随分違うものですね。
英語でレシピを検索する場合は要注意
日本のレシピの場合は、大抵がml/g表記になっているので迷うことはないと思いますが、アメリカの場合はなんでもかんでもカップ計量になっています。
ごくまれに、1カップ=250mlを採用しているレシピもあるので、大量にお菓子を作る場合などには注意が必要です。
また、英語でレシピを検索すると、アメリカ以外の国のレシピもヒットします。いざ作ってみて、なんか失敗した?という結果にならないように、最初にどの国のレシピなのか確認する癖をつけておくと良いかも。
ただ、イギリスやオーストラリアのレシピだと、分量がml/gで併記されていることが多く、メトリックに慣れた日本人には逆にわかりやすい気がします(笑)。
この記事では「ml」と小文字で表記していますが、数字の1と間違えないようにという理由から、アメリカでは「mL」とリットルを大文字にします。どちらの表記も正しいんですが、日本でもじわじわと「mL」が浸透してきているらしいですよ。ほんとかな?
アメリカのレシピには計量カップが便利

アメリカのレシピは、材料の分量をカップやスプーンではかるのが基本になっています。
私はカップでの計量が嫌いなので、重量に換算してレシピを書き換えてしまいますが、アメリカのレシピで料理やお菓子を作ることが多い場合は、アメリカ規格の計量カップを買ってしまうのがてっとりばやいかも。
目盛り付きの1カップ仕様の計量カップ以外にも、計量スプーンのように複数セットになっている商品もあります。よく使うなら複数セットが便利かもしれませんね~。
余談になりますが、アメリカといえども炊飯器でお米を炊く場合は1合=180mlが基本。
アメリカで炊飯器を買っても、ちゃんと180mlの計量カップがついてきます。
また、お米用の計量カップも、オンラインが主流になるとは思いますが、個別で買うことができます。必要な方は「Rice Measuring Cup」で検索してみてくださいね!
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