【レシピ】海外で薄力粉がないときに。代用品の作り方

日本で小麦粉といえば薄力粉を指しますが、北米ではオールパーパス(All-Purpose)と呼ばれる中力粉になります。
そこそこタンパク質が多く、ちょっとしたパンやうどんも作れるし、アメリカのケーキやクッキーに使われる小麦粉もほぼオールパーパス一択。とはいえ、やはり日本のお菓子レシピに応用するには少々不向きです。
アメリカで買える薄力粉(市販品)

オールパーパスが主流の北米でも、ちゃんと薄力粉にあたる小麦粉が存在します。
ケーキフラワー(Cake Flour)と呼ばれるものがそうで、主にエンゼルケーキなど、口上がりが軽いケーキを作るときに使われます。
ただし、需要がそれほどないせいか、他の小麦粉が5ポンド入りであるのに対し、2ポンド入りで売られていることが多く、お店によっては取り扱いがないことも。
また、お値段も割高でして。私がよく行くKroger系スーパーでは、Swans Downが$3.69、King Arthurが$4.57(どちらも2ポンド入り)と、なかなか強気な値段が付いています。
Amazonにいたっては超高級品になっていて、びっくりしました(笑)。
自分で薄力粉の代用品を作る
そんなわけで、ケチな 倹約家な私は、もっぱら自分で作る派です。
材料

必要な材料は、オールパーパスとコーンスターチだけ。
オールパーパスはどのブランドのものでもOKですが、ベースになるオールパーパスによって、出来上がるケーキフラワーのタンパク質含有量が若干変わってきます。
なので、できるだけ薄力粉に近づけたいなら、高タンパクのKing Arthur(11.7%)よりも、Pillsbury(10~11%)やGold Medal(10.5%)のものがおすすめです。
全米で流通しているのかは不明ですが、私が使っているW-RというGrain Craftのオールパーパスも大手製品に比べて低タンパク(9.5~10.5%)です。
ひょっとしたら、他にもその地域でしか手に入らないブランドの中に低タンパクの小麦粉もあるかもしれません。よかったら探してみてくださいね(含有タンパク質の計算方法については、こちらの記事でご紹介しています)。
分量&作り方

1カップ(240ml)の薄力粉を作る場合の分量は下記のようになります。
- オールパーパス…大さじ14
- コーンスターチ…大さじ2
計量カップ(アメリカの物/240ml)に大さじ2のコーンスターチを入れ、合計1カップになるようにオールパーパスを追加すると、簡単に計量できると思います。
あとは、合わせた粉類を粉ふるいなどでふるって、完全に混ぜ合わせたら出来上がりです。
ちなみに。中力粉と薄力粉の中間にあたるペーストリーフラワー(Pastry Flour)も同様に作ることができます。こちらは、オールパーパス 1/2カップ + ケーキフラワー 1/2カップ、またはオールパーパス 大さじ15 + コーンスターチ 大さじ1で合わせてください。
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DIYケーキフラワーは薄力粉と全く同じというわけではありませんが、オールパーパスだけで作るよりもケーキを軽めに仕上げられます。もし海外で薄力粉が見つからなくてお困りでしたら、ぜひお試しください♪
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