アメリカでおせちを作るなら、アメリカ南部流で簡単に

2019-12-28

サンクスギビングにクリスマスと、家族のためにご馳走作りに大忙しだった主婦の皆様、お疲れ様でした! 次はいよいよお正月。でも、アメリカでは日本のように何日もかけておせちを作る習慣がないから気楽です。

日本流におせちを作るにしろ、日系スーパーがないこの地では、和食に使うような食材は非常に手に入れにくく、手に入っても非常に高価。オットはアメリカ人でおせちにお正月を感じない人だし、そもそも私も(なます以外は)特に食べたいと思うほどは美味しいとは感じず・・・(笑)。

そんなわけで、我が家ではもっぱらアメリカ南部流を採用しています。

アメリカ南部流のおせちとは

アメリカ南部では、新しい年の幸運や金運を願って、ブラック・アイド・ピーズとキャベツ(またはグリーン)を食べる習慣があります。

カンザスは南部ではないし、オットも南部出身ではありませんが、義理母が南部出身なこともあって、オットの実家ではブラック・アイド・ピーズとキャベツを食べるのが恒例だったとのこと。結婚後の初めてのお正月でオットが作ってくれたのを機に、私もこの2品をおせちとして作るようになりました(年によってはオットが作ってくれることも)。

長らくブラック・アイド・ピーズは健康を、キャベツは紙幣(ドル札が緑だから)=金運を意味すると思っていたのですが、調べてみるとブラック・アイド・ピーズはコインを、キャベツは紙幣を象徴しているとのこと。

キャベツの代わりにグリーンの煮物(カラードグリーンなどの葉物野菜を使った南部料理)や、金塊を意味するコーンブレッドを添える家庭もあるようです。

私の住むカンザスは南部ではありませんが、この風習に従って、年末のスーパーではキャベツが山積み。ブラック・アイド・ピーズも運が良ければ生のものに出会えるし、冷凍、缶詰、乾燥ものもそれぞれ品薄か下手したら完売になっているので、意外とこの2品を作る家庭は多そうです。

オット曰く、南部流おせちは1年の最初に口にするものだそうで、テレビのカウントダウンを見ながらオットと乾杯し、この2品を食べるのが我が家の恒例です。

ブラック・アイド・ピーズの煮物

一番知名度が高いのは、なんと言っても、ブラック・アイド・ピーズの煮物だと思います。

これはブラック・アイド・ピーズをハムホック(豚の足)やソルトポークと呼ばれる塩漬けの豚肉と一緒に煮込んだもの。家庭料理なのでいろんなレシピが存在します。我が家の場合、玉ねぎを入れるか入れないかの違いはありますが、シンプルに塩のみで味付けています。ソルトポークから出汁が出て、美味しいのですよ。

ホッピン・ジョン

ホッピン・ジョン(Hopping John)もブラック・アイド・ピーズを使った料理です。

たまにブラック・アイド・ピーズの煮物だけをホッピン・ジョンと呼んでいる人もいますが、正確にはお米を使った炊き込みご飯のような料理です。このレシピも千差万別。

写真は、ごはん(長粒米)に余ったブラック・アイド・ピーズの煮物を混ぜ合わせただけのなんちゃってバージョン。超簡単なので、煮物のリメイクにもぴったりです。

キャベツとソーセージの煮物

ブラック・アイド・ピーズの煮物と並んで作るのが、キャベツとソーセージの煮物。キャベツは紙幣、ソーセージは硬貨を表しています。

こちらも作り方は簡単で、炒めた輪切りソーセージとキャベツを、チキンブロス、塩、胡椒、ベイリーフで煮込むだけ。毎年1玉分仕込みますが、美味しくてあっという間になくなります。

年末の過ごし方

アメリカ南部流のおせちは、何と言っても手間も時間もそれほどかからないのが、主婦的には最大の魅力。その割には美味しくて、お正月気分も味わえるし、かなり気に入っています。

年越しそばは食べたり食べなかったりですが、この2品を仕込みつつ、年末を過ごすのが我が家の恒例です。

地味かな?と思いつつも、外ではしゃぐお年頃でもないし(笑)。毎年変わらずに自宅でのんびり過ごせるというのも幸せなことだなぁと思います。皆様も良いお年をお過ごしください♪